企業の方へ
一橋大学小町研究室では、企業の方との共同研究・受託研究・技術相談や寄附金を募集しています。研究テーマにあるようなテーマに限らず、自然言語処理に関するトピックであれば、広く受け付けています。どのような形態で連携するのがよいかに関しては、ケースバイケースですので、まずはメールでご相談ください。共同研究・受託研究・技術相談のいずれも、面会やオンラインの面談を希望する方は初回のみ無料でお受けしています(面会の場合、大学にお越しいただく形となります)。電話でのお問い合わせ・ご相談は受け付けておりません。
共同研究
お互いが問題を共有して共同で解決に当たるタイプの研究は、共同研究が適切でしょう。研究室の学生が研究に関わります。毎月1回〜四半期に1回程度のミーティングを開催し、研究成果を論文として発表することが主な目的です。アウトプットは技術報告(スライド、報告書等)で、予算の目安としては、学生1〜2人をアサインするとしてミーティング回数×30〜60万円です。学生2人アサインすると2つの関連する研究テーマを実施することができ、かつ引き継ぎもスムーズにできるので、できれば学生2人をアサインできる形でご検討いただけるとありがたいです。たとえばキックオフに加えて中間報告と最終報告で100〜200万円、キックオフに加えて4半期に1回のミーティングですと150〜300万円、毎月定例で行うスタイルですと300〜600万円程度です(これに加えて大学が3割間接経費を請求します)。開発されたソースコードや特許等の権利は大学と貴社とで共同で保有します。
受託研究
貴社の業務上の課題について、共同研究と比較して研究性が低く(=論文を書くことが主なモチベーションではないと言う意味)、かつ本研究室が主に研究を行なう場合、受託研究としてお引き受けします。研究室の学生が研究開発に関わります。隔月〜半年に1回程度のミーティングを開催し、最先端の研究手法を現実の課題に適用します。研究成果を論文として発表することは必ずしも目標に含まれません。単年度程度の規模のタスクを想定しています。アウトプットはソースコードおよび付属文書(サンプル、README 等)で、予算の目安は学生1〜2人をアサインするとしてミーティング回数×50〜100万円となります(これに加えて大学が3割間接経費を請求します)。受託研究の場合、開発されたソースコードや特許等の権利は大学に帰属します(実施権は優先的に委託者が利用することができます)。
技術相談
貴社の解決したい問題に対し、自然言語処理・データマイニング・機械学習的な観点からアドバイスを行ない、実際に開発に当たるのは御社あるいは委託先のエンジニア等である場合、技術相談も承っております。貴社とは準委任契約を結びます(兼業の手続きに2ヶ月程度かかります)。研究室の学生は研究に関わりません。本学あるいは貴社あるいはオンラインにて、月1回、あるいは年数回程度のミーティングを設定し、業務上の課題に関してアドバイス・コンサルティングを行ないます。顧問契約の場合は、年度ごとに1回のチュートリアル、月1-2時間のミーティングに加え、メールベースで随時相談に乗ります(月の報酬はミーティングの有無にかかわらず定額10万円)。顧問契約ではない技術相談であれば、相談1時間あたり5万円でお受けしています(対面のミーティング等で指定する場所に移動する必要がある場合、出張費は別途移動時間30分あたり5000円いただきます。ウェブ相談あるいはこちらの指定する場所でよい場合は、この費用は請求しません)。技術相談の場合、開発された特許等の知財は原則として貴社に帰属します。
※大企業から中小企業まで広く自然言語処理の成果を還元したいと思っているので、事業規模は全く問いませんが、小町のその年度の忙しさによって新規の技術相談はお断りする可能性がありますので、ご理解ください。
寄附金
小町の研究に対して奨学寄附金をしていただける方も募集しております。特に使途を限定せずに使える研究費は大変貴重なので、とても助かります。基本的には直接研究室の学生の支援に使います(学生の国際会議の参加費・旅費、研究開発のアルバイト代等)。契約上保証できるものではありませんが、寄附金をいただいた企業の方にはリクエストに応じて研究の報告をいたします(研究室の研究について聞きたい、あるいは研究室の研究に限らず最先端のトピックについて聞きたい、等々)。一橋大学での寄附金の平均は200万(これに加えて大学が3割間接経費を請求します)のようです。
寄附講義・寄附講座
小町の研究室に対して、というわけではありませんが、大学として寄附講義や寄附講座(寄附研究部門)も受け付けておりますので、本学の教育・研究のサポートをご検討であれば、ぜひ一度ご相談ください。